新聞等の報道によれば、今回の地震や津波によって亡くなられた方や安否が不明な方は、あわせて2万人を超え、避難所に避難されている方は40万人以上といわれます。また、福島の原発で発生している事態も大変憂慮されるところです。こうした中、計画停電やそれにともなう交通機関の混乱等が予測されますので、学校としても、みなさんの安全を最優先に考え、3月19日の修了式を中止することにしました。このような、まさに未曾有の大災害で、みなさんの中にも、ご親族や知人の方が被害にあわれた人もいることと思います。心よりお見舞い申し上げます。
さて、今、被災地を中心に、「命」をつなぐための献身的な活動が多くの方々によって懸命に続けられています。私たちも、節電に協力したり、不要不急の物品の購入を控えたりして、被災地の方々の支援に少しでも力になることが求められています。当面は、被災者の方々の現状に心をいたし、自分たちで協力できることを精一杯やりましょう。また、被災地を中心に、今後「復興」という険しく長い課題が横たわっています。長い視点に立てば、このために、みなさんのような若い力がやがて必要となります。今は、学生の本分である勉学にしっかりと取り組み、この課題を解決していく一助となる人に自らを成長させてほしいと思います。最後に、この機会に、「命」のはかなさ、大切さ、これを守ることの崇高さをそれぞれの立場で心に刻み、その思いをこれからの生き方の指針のひとつとしていただきたいと切に願っています。 |