道徳の授業の一環で、
平成21年度道徳講演会
日時:平成22年3月8日(月)
会場:星野高校大講堂
時間:9時30分〜10時30分
対象:中学1年、2年、3年
講師:国際NGOプラン・ジャパンボランティア 華井和代様
今回の講演会は、道徳の授業で取り組んだ「食」に関する学習に関連して「途上国の様子」をNGOの活動を通して報告していただきました。講師の華井様は、昨年訪問したケニアの様子をスライドで写真を見せながらお話くださいました。講演の内容を以下にまとめました。
ケニアはサバンナが広がる草原の国というイメージが強いですが、野生動物は保護区にはいますが、首都のナイロビには高層ビルが立ち並んでいます。ケニアで訪問した農村の様子を紹介します。ケニアは44%の飢餓率で食糧問題が大きな課題になっている国です。主食はとうもろこしの粉でつくったウガリです。湖でとれた魚も食べます。パパイアやアボカドもできます。でも飢餓率が高い理由のひとつはこの国が半乾燥地域になっていて干ばつがおきると、川の水が干上がり農業に支障をきたすためです。干ばつの被害をなくすためにはダムの建設が必要ですがこのような大事業はケニア政府や国連、世界銀行が担当します。そこで、ダムの水の管理をNGOと住民が担当します。村の人々みんなが共同で畑を耕し水を分け合うことで作物を作ることが可能になっています。「途上国」と聞くと悲惨な状況を想像しがちですが、子どもたちは元気に駆け回っており、村の人たちも少ない水を公平に分配するために知恵を絞っています。プランは地域住民のそうした自主的な活動を促すために、人とのつながりを支援しています。
講演後は生徒たちから活発な質問がでました。特にNGOプランで支援されている途上国の子どもに支援に関心が寄せられました。今回の講演会にはプラン・ジャパンの開発教育担当の大谷様も同行してくださいました。世界各国を訪れた華井様のお話は生徒の視野を大きく広げてくださいました。本当にありがとうございました。 |