本校の中学3年は教科の上ではすでに高校の内容に入っています。そこで星野学園中学・高校を卒業して大学生活を送っている先輩をお迎えして大学紹介をお願いしました。今回11月20日(土)の道徳の時間に2期生の小松先輩と伊藤先輩をお招きしました。
小松先輩は現在東京農工大学農学部の4年生で、大学では熊の研究をしています。熊が出没する山にこもり、熊の生態を探る研究をじっくり続けました。卒業後は研究を続けて公務員を目指すそうです。小松先輩は中学受験の時も塾に頼らず、中学高校6年間、学校の授業を中心に自宅で勉強に取り組んできました。6年間野球部に所属し、合唱祭ではバイオリンの独奏をした伝説の先輩です。野球部のメンバーと夏までは大会に向けて頑張り、引退後はみんなで励ましあいながら全員現役合格を目指して頑張ったそうです。野球部の仲間とは今でも付き合いが続いているそうです。
伊藤先輩は慶應義塾大学経済学部4年生です。小松先輩と同じ野球部で、当時野球に興味を持っているメンバーが集まって星野学園に野球部をつくったそうです。野球部は結成時弱くて、練習試合ですら大敗していたそうです。そこで「何の試合でもいいから1勝」と具体的に目標をたて中学3年の練習試合で達成したそうです。このときの喜びは大きく、「次は関東大会」と目標を大きく持ち、高2の県大会で準優勝まで到達出来ました。チームで目標を共有して達成できた喜びを味わったことがその後の自分の成長につながったそうです。受験勉強の時も仲間みんなで「志望校を目指してがんばる」という共通の目標を持つことで最後まで頑張ることができたそうです。
慶應大学の経済学部では1,2年生で経済の基礎を学び3年で研究室を選びます。興味があったものづくりに関わる研究室を選び現在に至っています。来年からは自動車関連会社から内定を得ているので大学で学んだことを活かせる職場で働くことが決まっています。
伊藤先輩からは次のようなメッセージをいただきました。
@大いに悩んで下さい。考え抜いた末の思いは自分の自信になります。
A視野を広く持ってください。世の中にはいろいろな考えを持った人がたくさん
います。壁にぶつかったときは周囲の意見を聞くことで壁を乗り越えられるので
色々な人の意見を聞いてほしい。
B目標を持ってください。目標を持つ人は前進する強い力を持っています。
講演後は質問が多く、お二人とも丁寧に答えて下さいました。授業終了後は、野球部の後輩たちと肩を組んで記念撮影に応じて下さいました。お忙しい中、後輩のためにありがとうございました。来年からは社会人としてご活躍ください。そして、私たち後輩を叱咤激励してください。